乳がんは女性がもっともなりやすいがんです。日本では乳がんにかかる女性が増えつづけています。乳がんは月1回の自己検診と定期的な乳がん検診で早期発見が可能です。
ここ30年で急激に増加している乳がん。現在、日本人女性の18人に1人が乳がんにかかっているといわれており、毎年1万人以上がなくなっています。発症のピークは40〜50歳代で、30歳代から増えはじめます。また、最近は20歳代の若年性乳がんも増えています。
乳がんはかかりやすい反面、初期がんで発見できれば治癒率はほぼ100%。体へのダメージも最小限に抑えられます。
乳がんの発生には、エストロゲンという女性ホルモンが大きく関わっています。現代女性は初潮年齢が早くて、閉経年齢は遅く、晩婚化・少子化の傾向にあります。そのため、エストロゲンにさらされている期間が長期化し、これが乳がん増加の一因になっています。また、肉や乳製品など動物性脂肪を多くとる食生活や肥満もエストロゲンの過剰分泌をまねき、乳がんのリスクを高めています。このほか、アルコールをよく飲む習慣がある人も乳がんになりやすいことがわかっています。
○エレベーターやエスカレーターを使わず、階段を使う
○バスや電車に乗ったとき、ひと駅手前で降りて歩く
○車を駐車場の奥に止めて歩く距離を増やす
○こまめに家のそうじや片づけをする
○ウインドショッピングや散歩を楽しむ
乳がん発見の7割は自己検診からです。月1回、月経後1週間ぐらいのタイミングで自己検診をしましょう。閉経後の人は、毎月、日を決めて行いましょう。
また、定期的に乳がん検診を受けることも大切です。自治体などが行う乳がん検診は40歳以上が対象で、2年に1回受診することが推奨されています。最近は20〜30歳代の女性にも乳がんが増えているため、40歳以下でも定期的に乳がん検診を受けることをおすすめします。